イヌの文化的印象のついて調べてみた
- 2019.03.25
- 犬
西洋では一般的に親しまれている犬だが、
サウジアラビアでは一般に嫌悪の対象である。
コンゴのムブティ族は、犬を狩りに必要な
「貴重な財産」と見なしつつも忌み嫌っており、
彼らの犬は馬鹿にされ殴る蹴るなどされる。
欧米では犬をペット・家族の一員と考えるため
犬肉食はタブー視されるが、
一方、インドや中東で犬肉を食べる習慣がないのは、
古代ヒンドゥー教やイスラム教では
犬を卑しく汚らわしい害獣と見なしているためだと考えられる。
犬は一般に出産が軽い(安産)とされることから、
日本ではこれにあやかって戌の日に安産を願い、
犬張子や帯祝いの習慣が始まるようになる。
「人間の最良の友 (Man’s best friend)」と言われるように、
その家族に忠実なところでプラスイメージもあるが、
東西の諺や、日本語にある「犬死に」「犬侍」「犬じもの」
「負け犬」などといった熟語では、
良い意味で使われることはあまりない。
また、忠実さを逆手にとって、
権力や体制側に順従に従っている人物や特定の事物
(思想や団体や有名人など)を盲目的に
支持・信奉する人物やスパイの意味でも「犬」が用いられる。
また「雌犬」は女性への侮辱語として使われる。
植物の和名では、イヌタデ、イヌビエなど、
本来その名をもつ有用な植物と似て非なるものを
指すのにしばしば用いられる。
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