世界におけるイヌの歴史について調べてみた。2
- 2019.03.17
古代中国では境界を守るための生贄など、 呪術や儀式にも利用されていた。 知られる限り最古の漢字である甲骨文字には 「犬」が「」と表記され、「けものへん(犬部)」を含む 「犬」を部首とする漢字の成り立ちからも、 しばしばそのことが窺われる。 古来、人間の感じることのできない 超自然的な存在によく感応する神秘的な動物ともされ、 死と結びつけられることも少なくなかった (地獄の番犬「ケルベロス」など)。 […]
古代中国では境界を守るための生贄など、 呪術や儀式にも利用されていた。 知られる限り最古の漢字である甲骨文字には 「犬」が「」と表記され、「けものへん(犬部)」を含む 「犬」を部首とする漢字の成り立ちからも、 しばしばそのことが窺われる。 古来、人間の感じることのできない 超自然的な存在によく感応する神秘的な動物ともされ、 死と結びつけられることも少なくなかった (地獄の番犬「ケルベロス」など)。 […]
人間と暮らし始めた最も古い動物であるイヌは、 民族文化や表現の中に登場することが多い。 古代メソポタミアや古代ギリシアでは 彫刻や壷に飼いイヌが描かれており、 古代エジプトでは犬は死を司る存在とされ(→アヌビス神) 飼い犬が死ぬと埋葬されていた。 紀元前2000年頃の古代メソポタミアの説話 『エンメルカルとアラッタ市の領主』では、 アラッタ領主が 「黒でなく、白でなく、赤でなく、黄でなく、斑でもな […]