世界におけるイヌの歴史について調べてみた。3

  • 2019.03.22
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中央アジアの遊牧民の間では、

家畜の見張りや誘導を行うのに欠かせない犬は、大切にされた。

モンゴル帝国のチンギス・カンに仕えた側近中の側近たちは、

四駿四狗(4頭の駿馬と4頭の犬)と呼ばれ讃えられた。

ヨーロッパ人に「発見」される前のアメリカ大陸では、

犬は唯一とも言える家畜であり、非常に重要な存在であった。

人間にとってなくてはならない労働力であり、

狩猟、番犬、犬ぞり、祭りでの生贄や

ご馳走として様々に利用された。

ユイピの儀式など、祭りにおいて犬の肉は重要な存在である。

また、白人によって弾圧されたインディアン諸部族の中で、

シャイアン族の徹底抗戦を選んだ者たちは、

Hotamétaneo’o(ドッグ・ソルジャー、犬の戦士団)

という組織を作り、白人たちと戦った。