イヌをめぐる社会問題について調べてみた
- 2019.04.20
- 犬
近年高まるペットブームの中、
一部の業者によって人気品種の乱繁殖が行われている。
日本ブリーダー協会は近親交配の結果、
先天的障害を持つ犬が増加していると警告している。
生まれながら障害を発症している犬は処分されることが多い。
国はこうした障害犬の増加を受け、動物管理法を改正し
悪質業者を処分できるようになった。
しかし、結局のところ消費者の意識が変わらなければ
障害犬を産む乱繁殖をとめることは難しい。
イヌは愛玩動物として飼育されている数が多い分、
人間による虐待、虐殺により、命を落とすものや、
捨て犬として不法に遺棄されるもの、
あるいは飼い主やその家族の身勝手無責任な理由によって
保健所に送られるものも少なくない。
例年、非常に数多くのイヌや猫たちが、
全国の保健所施設で殺処分されている(2006年度で犬86,000頭余)。
特定の動物の遺棄や虐待は動物愛護法で処罰されることがある。
離島などで野生化した野犬の存在は、
野猫や人為的に持ち込まれたマングースとともに、
絶滅が危惧される小動物や陸地に営巣する鳥類にとって、
大きな脅威となっている。
鳥獣保護法においては、野犬は狂犬病の感染防止と
特定鳥獣の保護の観点からハンターによる
銃・わな猟での狩猟対象となっているものの、
飼い犬や野良犬との厳密な区別が極めて難しい為に、
極端な大規模集団となった野犬群を自治体などからの依頼で
猟友会が駆除する場合を除き、
積極的に野犬を狩猟対象とするハンターは殆ど居らず、
対策は
可能な限り野犬を発生させない=
飼い主に最後まで責任を持って飼育させる
以外には無い。
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