日本におけるイヌの歴史について調べてみた1

  • 2019.03.28
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先史・古代のイヌ1

日本列島においては犬の起源は不明であるが、

家畜化された犬を飼う習慣が

日本列島に渡ってきたと考えられている。

縄文時代早期からの遺跡から犬(縄文犬)が出土しており、

埋葬された状態で出土した事例も多い。

縄文早期から中期には体高45センチメートル前後の中型犬、

縄文後期には体高40センチメートル前後の小型犬に変化し、

これは日本列島で長く飼育されたことによる

島嶼化現象と考えられている。

なお、1990年代に縄文人と犬との関係の定説に

再考を迫る発見があった。

霞ヶ浦沿岸の茨城県麻生町(現:行方市)で

発掘調査された縄文中期から後期の於下貝塚から、

犬の各部位の骨が散乱した状態で出土。

犬の上腕骨1点に、解体痕の可能性が高い切痕が確認された。

調査報告では、犬を食用として解体してた物的証拠と評価しており、

日本列島における犬食の起源がさらに遡る可能性が高い。