ChatGPT Image 2025?12 月21日 14_42_22 (1)

老犬の認知症|初期症状の見分け方と進行を遅らせるための対応策

第5章:認知症の兆候と向き合い方

〜「うちの子、ちょっと変かも?」と思ったときの正しい対応〜


▶犬にも「認知症」があるって知っていましたか?

人間の高齢化と同様に、犬の寿命も延びている現代。
15歳以上まで生きる犬も珍しくなくなった今、「犬の認知症」というキーワードも徐々に知られるようになってきました。

私が初めてその言葉を意識したのは、愛犬レオ(ミニチュアダックス)が13歳になった頃。
夜中に理由もなくウロウロ歩き回ったり、トイレの場所を間違えることが増え、「なんか様子がおかしいな…」と感じ始めたのがきっかけでした。

それでも「年のせいだろう」と見過ごしていた私。
しかし、動物病院で言われたのは**「認知機能障害(CDS:Cognitive Dysfunction Syndrome)」**という診断でした。


▶犬の認知症の代表的な症状5つ

認知症の兆候は、**「行動の変化」**として現れることが多く、以下の5つが代表的なサインです。


① 夜鳴き・徘徊が始まる

  • 理由なく夜中に鳴く・遠吠えする

  • 同じ場所をグルグル歩き回る

  • 昼夜逆転の生活リズムに

体験談:
レオも、夜中2時〜3時に「ワン!ワン!」と突然吠えるようになり、寝不足の日々が続きました。
最初はトイレの失敗かと思いましたが、実は「不安」「混乱」「孤独」が原因だったようです。


② トイレの失敗が増える(場所がわからない)

  • 何度もしつけたトイレを忘れる

  • 排泄を認識する感覚が薄れる

  • フローリングや寝床でしてしまう


③ 無反応・ぼーっとする時間が増える

  • 名前を呼んでも反応しない

  • 飼い主の顔を見ても無表情

  • 家族を認識できないことも


④ 意味のない行動を繰り返す

  • 何もない壁をじっと見つめる

  • 同じルートを往復する

  • 食後すぐにまたごはんを欲しがる(記憶の消失)


⑤ 性格が変わったように感じる

  • 急に怒りっぽくなる/逆に無気力になる

  • 甘えん坊になる/そっけなくなる

  • 不安が強くなり、常に落ち着かない様子に


▶「老化」と「認知症」の違いとは?

多くの飼い主が、「年だから仕方ない」と見過ごしがちですが、老化と認知症は違います。

老化 認知症
徐々に進行する 急激に行動が変わることもある
生活リズムは一定 昼夜逆転、混乱などが顕著
認識力は比較的ある 名前や家族を忘れることがある

認知症は、脳神経の変性疾患です。放置すると進行が早まり、犬自身の生活の質(QOL)を著しく下げてしまいます。


▶早期発見で進行を遅らせることは可能

残念ながら、現時点では犬の認知症を完全に治す治療法はありません
しかし、早期発見と適切な対応によって、進行を遅らせることはできます。

私のレオも、夜鳴き・徘徊・トイレの失敗が増え始めた頃から、「脳のサポート」に特化したケアを取り入れました。その結果、1年以上、穏やかな日常を保つことができました


▶認知症ケアの基本3原則


① 環境を整えて「安心」をつくる

  • 毎日同じ時間に起きる・寝る・食べるリズムを保つ

  • 家具の配置は変えない

  • 明るすぎず、暗すぎない照明(夜間は足元ライトも◎)


② 適度な刺激を与える(脳トレ習慣)

  • 簡単な遊び(おやつ探し・引っ張りっこなど)

  • ゆっくりした散歩

  • 声かけ・スキンシップで「存在」を認識させる


③ 脳の健康をサポートする栄養やサプリ

  • DHA・EPA(魚油)

  • MCTオイル(ココナッツ由来の中鎖脂肪酸)

  • ビタミンE、アスタキサンチンなどの抗酸化成分

💡レオにはMCTオイルを毎朝のご飯に数滴混ぜて与えました。
2週間ほどで、徘徊の頻度が目に見えて減ったのには驚きました。


▶夜鳴き対策で試して効果があった5つの方法

夜鳴きは飼い主にとって、体力的にも精神的にも最も辛い症状です。
私が実際に試して効果があった対処法をご紹介します。


  1. 寝る前に軽く散歩する/遊ぶ(疲れさせる)
    →適度な運動で深い睡眠を誘導

  2. 寝床に湯たんぽや重みのあるぬいぐるみを置く
    →不安感を軽減、安心して眠れるように

  3. 音楽を小さく流す(クラシック、自然音)
    →静寂が逆に不安を増幅する犬もいます

  4. アロマやCBDなどの自然系リラックス法を試す
    →特にカモミールやラベンダーが効果的でした(※香りには個体差あり)

  5. ナイトルーティンを固定化する
    →「21時に電気を暗くして、マッサージして、おやすみ」といった習慣化が安心感に繋がります


▶介護する側の心のケアも忘れずに

認知症の介護は、長期戦になります。
寝不足、無力感、イライラ…どんなに愛していても、「つらい」と感じる瞬間は誰にでもあります。

大事なのは、「完璧な介護をしようとしないこと」
少しでもできていれば、あなたは十分頑張っています。

✅ 私が助けられたもの:

  • 同じ悩みを持つ人のSNS投稿

  • ペット介護のオンラインコミュニティ

  • 動物病院での定期相談(雑談でもOK)

1人で抱え込まず、「言葉にする」「頼る」ことが最も大切なケアの1つだと、私はレオとの日々を通して実感しました。


✅この章のまとめ

  • 犬にも認知症がある。早期発見とケアがQOLを大きく左右する

  • 夜鳴き、トイレ失敗、徘徊、性格の変化が初期兆候

  • 環境づくり・脳の刺激・栄養ケアで進行を緩やかにできる

  • 介護する飼い主自身も「頑張りすぎず、頼る」ことが大切