ChatGPT Image 2025?12 月21日 17_11_38 (1)

老犬のトイレ問題をラクにする!排泄トラブルの対処法と環境整備

第4章:排泄・トイレ問題への対処法

〜清潔と尊厳を守る、老犬のためのトイレケア〜


▶老犬にとって「排泄」は健康と尊厳のバロメーター

愛犬が若い頃は、トイレのしつけもできていて、失敗なんて滅多にないという家庭も多いでしょう。
しかし、高齢になると体のコントロール機能が衰えることで、徐々に「粗相」が増えてきます。

私のミニチュアダックス・レオも、14歳の頃からトイレの失敗が目立つようになりました。
最初は「たまたまだろう」と思っていたのですが、それが**毎日1回、2回と増えていき、やがて“常態化”**してしまったのです。

多くの飼い主が悩むのが、「これまでできていたのに、なぜ?」という違和感と、「叱るべきか、見守るべきか」の葛藤。

この章では、なぜ老犬が排泄トラブルを起こすのか、どう対応すれば良いのか、具体的に解説していきます。


▶老犬の排泄トラブル、主な原因とは?

老犬の排泄の問題は、大きく以下の4つの原因に分けられます。


① 筋力低下・足腰の衰え

老化により、トイレまで歩く体力がなくなってしまうことがあります。
また、排泄の「踏ん張り」が効かず、途中で漏れてしまうケースも。


② 膀胱や腸の機能低下

  • 膀胱の収縮力が弱まる

  • 尿をためる力がなくなる

  • 感覚が鈍り、「したい」という感覚がなくなる

こうした生理的変化は、見た目には分かりづらいものの、多くの老犬に共通する症状です。


③ 認知症の進行

犬の認知機能障害(CDS)は、「トイレの場所を忘れる」「排泄のタイミングが分からない」など、行動の一貫性が崩れることが特徴です。


④ 持病・疾患によるもの

  • 腎臓病 → 多尿・夜間の頻尿

  • 糖尿病 → 尿量の増加

  • 下痢や便秘 → 整腸機能の低下

これらが原因でトイレのリズムが乱れることもあります。


▶まずは「叱らない」ことから始めよう

トイレの失敗が続くと、つい「また!なんでここで!」と声を荒げてしまいそうになります。
しかし、老犬にとって排泄の失敗は本人の意思とは無関係なことがほとんどです。

  • 叱ることで不安・ストレスが増し、さらにトイレの失敗が増える

  • 排泄を我慢するようになり、膀胱炎や便秘を引き起こすことも

「叱らない。環境でカバーする」
これが老犬介護でのトイレ問題の基本姿勢です。


▶トイレ環境を見直すだけで、改善することも多い

① トイレの場所は複数設置する
→足腰の弱った老犬には、トイレが遠すぎるだけでも粗相の原因に。

② トイレの縁を低く、段差をなくす
→入りやすさがポイント。小さな段差でも、老犬には「障害物」です。

③ 滑りにくい床マットを敷く
→排泄時に踏ん張れるように、滑り止めの工夫が大切。

④ トイレのサインを見逃さない
→老犬は排泄の直前に「ウロウロする」「床をクンクン嗅ぐ」などの予兆行動があります。
 その瞬間を逃さず誘導すると、成功率が格段に上がります。


▶紙おむつ・マナーベルトの活用術

レオの場合、夜間の粗相が続くようになった頃から、紙おむつを導入しました。
最初は「嫌がるかな?」と不安でしたが、慣れるまでにかかったのはわずか2〜3日。
それよりも「飼い主の心の安心感」が大きかったです。


🐾おむつの選び方:

  • サイズ感が合っているか(隙間があると漏れる)

  • 吸収力は十分か(夜用、長時間用がおすすめ)

  • お肌に優しい素材か(長時間装着でかぶれやすくなる)

※男の子にはマナーベルトタイプ、女の子にはパンツタイプが合うことが多いです。


🐾おむつ使用時の注意点:

  • 3〜4時間ごとにこまめに交換(特に排便後)

  • 毎日おしりを拭いて清潔に保つ(赤ちゃん用おしりふきでOK)

  • 通気性を確保し、かぶれ防止パウダーの使用も有効


▶うんちトラブル:便秘・下痢への対処法

老犬によくある悩みが「便秘と下痢を繰り返す」という現象。
腸の動きが不安定になるため、排便リズムも狂いやすくなります。


✅便秘対策:

  • 食物繊維が豊富なフードへ切り替え

  • 水分量を意識(スープや寒天が◎)

  • 軽いマッサージ(お腹を時計回りに優しく撫でる)

  • 散歩(腸の動きが活性化)


✅下痢対策:

  • 消化に優しいご飯(鶏むね粥・かぼちゃ煮など)

  • プロバイオティクス入りサプリで腸内環境を整える

  • 長引く場合は病院へ。寄生虫や感染症の可能性も


▶夜間の「トイレ徘徊」への対応

高齢犬が夜中に起きて歩き回り、トイレを探すような行動(=夜間徘徊)をすることがあります。

私のレオも、夜1〜2回、フローリングをカチャカチャ歩く音で目が覚めることがありました。
床に滑り止めマットを敷き、トイレの近くに寝床を移動したところ、粗相も減り、ぐっすり眠れるようになりました。


✅この章のまとめ

  • 老犬の排泄トラブルは「加齢による自然な変化」と受け止めることが大切

  • トイレ環境の見直しで、改善できるケースは多い

  • おむつやマナーベルトは、飼い主の安心と愛犬の尊厳を守るツール

  • 排泄の成功は、老犬にとっても「自信」に繋がる

  • 清潔な排泄ケアは、皮膚病・感染症の予防にもなる